イスラームの祭日と儀式
あなたがた信仰するものよ、合同礼拝の日の礼拝に呼びかけが唱えられたならば、アッラーを念じることに急ぎ商売からはなれなさい。もしあなたがたにわかっているならば、それがあなたがたのために最も良い。礼拝が終ったならば、あなたがたは方々に散りアッラーの恩典を求めてアッラーをたたえて多く唱念しなさい。必ずあなたがたは栄えるであろう。(第六二合同礼拝章 九−十節) |
本当にアッラーと天使たちは聖預言者を祝福する。信仰する者たちよ、あなたがたはかれを祝福し(最大の)敬意を払ってあいさつしなさい。(第三三部族連合章五六節) |
読め、「創造なされる御方あなたの主の御名において、一凝血から、人間を創られた。」読め、「あなたの主はこよなく尊貴であられ筆によって教えられた御方。人間に未知なることを教えられた御方である。」(第九六凝血章一−五節) |
ラマダーン月(第九月)のどの夜がライラト=ル=カドル(みいつの夜)であるかはさだかではないが、ハディース(預言者の言行録)には、ラマダーン月の最後の十日間の奇数日の夜であると記されている。イスラーム教国では、第九月二十七日の夜−正確には二十六日の日没から二十七日の夜明けまで1を「ライラト=ル=カドル(みいつの夜)」として祝っている。「みいつの夜」については、クルアーンに次のような言葉がみられる。
本当にわれはみいつの夜にこの(クルアーン)を下した。みいつの夜が何であるかをあなたに理解させるものは何か。みいつの夜は千万よりもまさる。(その夜)天使たちと聖霊は主の許しのもとに凡ての神命をもたらして下る。暁の明けるまで、(それは)平安である。(第九七みいつ章一−五節) |
「みいつの夜」の何時間かを、人びとはクルアーンを読み、規定の礼拝や追加礼拝、そして神への祈りのために費やす。だが、いうまでもなくラマダーンの一ケ月にわたって、人びとは断食、礼拝、慈善と善行に専念する(当センター発行のパンフレット「断食」を参照のこと)。預言者の妻アーイシャは、神の使徒ムハンマドは、ラマダーン月の最後の十日間は、神に仕えるために、ほかの日々以上に努力されたと伝えている。