サウム(断食)

イスラミックセンター編著


七、断食の時間


断食をする時間は、夜明け前(太陽の昇る約二時間前)から日没までの間です。



この時間内には、飲食や喫煙、および結婚している者は肉体関係を禁じられています。



さらに、口に入れたものを噛んだり、のみ込んだり、または口や鼻から薬を体内に入れることも断食を破ることになります。



しかし、断食中であることを忘れて、無意識に飲食したり、何かを口に入れたり、香水、膏薬、化粧クリーム、外用薬の使用、歯を磨いて口をすすぐこと、唾液をのみ込むこと、体を洗うことなどは、断食を破ることにはなりません。



だが、正当な理由(病気、旅行、月経の徴候)がないのに、ほかのやり方で勝手に飲食や喫煙をして断食を破ることは、特定の日に断食をするという行為と意志を破るもので、重大な違反行為になります。



断食を破ったこの一日を埋め合わせるためには、六十人の人に食事を供するか、六十人の人に慈善をほどこすか、または自分で六十日間断食をするかしなければなりません。



また一方では、ラマダーン中の定められた日に断食をしなかった者は、たとえどんな理由があったとしても、後日に同じ期間の断食をしなければなりません。






ホームページへ戻る