サウム(断食)

イスラミックセンター編著


六、断食の種類


A、教徒としての義務



ラマダーン中の断食は、あとに述べるいくつかの例外を除いて、すべてのムスリムの男女に課せられている義務(ファルド)です。ラマダン中に、もし断食をやれなかった時には、後日これを埋め合わせしなければなりません。




B、義務でない断食



これはラマダーン月以外の特定の日に断食することであり、第十月(シャウワール)中の六日間、第一月(ムハッラム)の九日目、十日目および十一日目、第八月(シャアバーン)の十五日目などです。



これらの日の断食は、行なうほうが好ましいということで、預言者の行なった慣例(スンナ)ではありますが、すべてのムスリムに対する義務となってはいません。




C、個人的に行なう任意の断食



これは、自分の意志だけで随時行なう断食ですが、預言者(かれの上に平安あれ)も「なんじらは、務めを果すにも、それぞれ自分の立場に合わせてそれを行なえ」と言って、断食をあまり長期間やってはいけないと注意されています。




D、禁止事項



預言者ムハンマド(かれの上に平安あれ)は、イード・ル・フィトル(断食明けの祭典)とイード・ル・アドハー(犠牲祭)およびイード・ル・アドハーの後三日間の断食を禁じておられます。






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