イスラーム入門シリーズ
聖預言者ムハンマド



十九、結語



 聖預言者(かれの上に平安あれ)は、世の人々への最高の模範としてその全生涯を送りました。かれは人間の行為の全般にわたって一つの革命をもたらしました。



 無統制で弱いアラビア人たちが、イスラームに入信し、それぞれの場所においてイスラームの教義を守り、高貴で完成された人間へと変わっていったのです。



 預言者(かれの上に平安あれ)の生涯は、クルアーンの教えを実際に身をもって示したのです。かれこそ後世の人びとの模範となる最高の人物でした。



 預言者は神でもなく、また神の子でもありません。他のすべての預言者達と同じように一人の人間でした。ただかれは、神の最後の預言者として全人類に救いの道を示しました。クルアーンの中でも次のようにムハンマドを称しています。



 「まことにアッラーのみ使いには、アッラーと終末の日を切望し、アッラーを、多く唱念する者にとり、立派な模範がある。」(クルアーン第三三章 第二一節)



 「まことにアッラーと諸天使は預言者を祝福する。信ずる者よ、彼を祝福し、尊敬せよ」(クルアーン第三三章 第五六節)



 神の最後のみ使いである聖預言者ムハンマド(かれの上に平安あれ)が、われわれに示された正しい教えに従って、イスラームの道を正しく歩むための、智恵と力とをおさづけ下さるよう、アッラーにお祈りいたします。







ホームページへ戻る