イスラームの生き方
イスラミックセンター編著
二、道徳の意義
8. ジハード=アッラーの道での努力
- ジハードは、アッラーの道のために奮闘努力するという意味のアラビア語「ジハード・フィ・サビーリルラー」を短くした略語です。これには、イスラームの教えを人びとに伝え、説明すること、悪と汚濁に反対して働き、また不正、社会的不平等、文盲、貧困、疫病その他の問題のため闘う個人や団体に力をかすこともふくまれています。
- またなんじらのうち一団の者は
- 人びとを善きことに招き
- 正しきを命じ邪悪を禁ずるであろう。
- これらは成功する者たちである。
- (聖クルアーン第三章一〇四節)
- なんじらは
- 人類につかわされた最良の教団である
- なんじらは正しきを命じ邪悪を禁じ
- アッラーを信奉する。
- (聖クルアーン第三章一一〇節)
- 信仰する者よ
- アッラーをおそれ
- アッラーへの義務を果たし
- アッラーに近づくよう念願し
- アッラーの道のため奮闘努力せよ
- なんじらは成功するであろう。
- (聖クルアーン第五章三五節)
- 人びとは
- 「私たちは信仰する」とさえ言えば
- 試みられることはなく
- 放っておかれるとでも考えるのか。
- (聖クルアーン第二九章二節)
- 奮闘努力する者は己れの魂のために努力するのだ
- なぜならアッラーは
- すべての創造物からの何をも必要とせぬ。
- (聖クルアーン第二九章六節)
- アッラーの道のため努力することのいま一つの面は、圧迫されてムスリムとしての生活と行動ができないような土地から、それが可能である所へ移り住むことです。
- 迫害されアッラーの道を貫くため他へ移住する者には
- 現世で必ず良い住まいを与える
- だが来世における報奨こそさらに偉大であることをかれらは知らざるや。
- (聖クルアーン第六章四節)
- とはいえ、迫害者や侵略者に対抗して武器を取る必要が生じる場合もあります。ムスリムは、侵略行為をかたく禁じられていますが、かれらを攻撃したり圧迫する者に対して身を守ることをアッラーに命じられているのです。
- なんじらに戦いをいどむ者があれば
- アッラーの道のために戦え
- しかし侵略してはならぬ
- まことにアッラーは侵略者をめでたまわぬ。
- (聖クルアーン第二章一九〇節)
- 戦いをし向けられた者たちは、戦うことを許される。
- かれらは不当に扱われたからである。
- まことにアッラーはかれらを力強く援助する。
- かれらはただ
- 「私たちの主はアッラーである」
- と言っただけで
- 正当な理由もなく家から追われた者たちである。
- もしアッラーが、ある人びとを他によって抑制せざれば
- 修道院でも、キリスト教会でもユダヤ教会でも
- そしてイスラームのモスクでもすぐにも破壊されてしまうであろう。
- そこにはアッラーのみ名が多くのかたちで記念されているのに。
- (聖クルアーン第二二章三九−四〇節)
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