ハウツー入信
第1歩
 イスラムとは、人間が本来あるべき姿で生きることを教えている宗教です。創造主であり全能であり全てを司る神を信仰し、神への感謝をもって生きることが重要です。
 さて、入信に際して、まずはイスラムがどのような教えなのか学習しておいてください。もちろん、最も重要なことは、神とはどのようなものか人間とは何かを知ることです。多数の書籍がありますので、どれか一つを読んでみてください。
 私のお勧めとすれば:
1、『イスラムの理解』アブルアラー マウドゥーディー著の日本語訳(ここで入手できます)
  ※市販されていない書籍。イスラム団体に置いてある。私は1972年入信時にこの本を読んでいる。
2、『イスラームとは何か』小杉泰著・・・・講談社現代新書1994/7/20発行
  ※日本の学者が書いているものだが、偏見がなく、わかりやすく説明しているところがいい。
3、『ムスリムの考え方を知る』ハッサン・ハドフート著久米智恵訳(ここで入手できます)
  ※科学者である著者がみたイスラーム。

また、日亜対訳クルアーン(日本ムスリム協会編)をお求めになるのもよいと思います。現在書店の店頭にならんではいませんので、日本ムスリム協会(リスト)へ注文されるか、(ここで入手できます)。

さらに、最近では「対話コーナー」(e-dialogue) というイスラム相談のサイトがあります。遠慮なく入室して、日本語で疑問点など質問してみてださい。アドレスは、
https://edialogue.org/jp/?noredirect=ja_JP

第2歩
 入信は、基本的には、本人が信仰告白を行い、それを社会が見とどれれば成立します。最小の社会とは、二人のムスリムが証人として見ることです。
入信者 証人1 証人2
 基本的にはそれでよいのですが、日本では通常次のような手続きを踏むようにしてください。
1、イスラム団体または礼拝所へ電話連絡する。
2、その団体または礼拝所の指示を受け、準備する。通常次のようなことを言われます。
  ・入信式の日取り。
  ・来所の服装の注意。
  ・来所前に沐浴。
  ・免許証サイズの写真3枚を持参。
  ・身分証明書を持参。(免許証またはパスポートなど)
3、イスラム団体または礼拝所にて入信式
  ・上図のようなメンバーで入信式を執り行う。
  ・入信証明書の作成
★入信証明書の例:日本イスラミクセンターの入信証明書  | 1  2  3 
             インドネシア華人ムスリム協会の入信証明書 
コメント:二人の証人が居れば入信儀式は成立しますが、この意味は、一人の入信者がイスラム社会(複数)に向けて信仰の意志をはっきりと告白するということで、入信後はイスラム社会の兄弟姉妹の一員として、お互いに励ましあいながら生きていくことが重要となります。特に、今の日本の現状では、ムスリム・ムスリマは広い地域に点在しているのが実情です。たとえ、隣のムスリム・ムスリマが10キロまたは100キロ離れてても、連絡を積極的に取り合ってください。また、イスラム団体や礼拝所には頻繁に出入りして、お互いの情報交換に勤めてください。
第3歩
 入信したからといっても、その日から急に立派なムスリムになれたわけではありません。よりよきムスリムを目指しイスラム学習面、ムスリムとしての行動面で努力をすることが大切です。イスラムは頭の中だけの理論や知恵だけではありません。実生活を通じてイスラムを生かしていけてこそ本当のイスラムと言えるのです。それは、新たに入信したムスリムだけに言えることではなく、すでに数十年前に入信したムスリムでも、生まれながらのムスリムでも同様です。いつか来る死の瞬間まで、人はイスラムを学びつづけなければならないのです。