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6-36.耳を傾ける者だけ、呼びかけに答えるであろう。(あえて聞かない)死者は、アッラーがこれを甦らせ、それからかれの御許に帰らせられる。

إِنَّمَا يَسْتَجِيبُ الَّذِينَ يَسْمَعُونَ وَالْمَوْتَى يَبْعَثُهُمُ اللّهُ ثُمَّ إِلَيْهِ يُرْجَعُونَ 36

6-37.かれらは言う。「何故かれに、主から印が下されないのであろうか。」言ってやるがいい。「アッラーは、確かに印を下す御力を持っておられる。だがかれらの多くは、理解しないのである。」

وَقَالُواْ لَوْلاَ نُزِّلَ عَلَيْهِ آيَةٌ مِّن رَّبِّهِ قُلْ إِنَّ اللّهَ قَادِرٌ عَلَى أَن يُنَزِّلٍ آيَةً وَلَـكِنَّ أَكْثَرَهُمْ لاَ يَعْلَمُونَ 37

6-38.地上の生きとし生けるものも、双翼で飛ぶ鳥も、あなたがたのように共同体の同類でないものはない。啓典の中には一事でも、われが疎かにしたものはない。やがてみなかれらの主の御許に召集されるのである。

وَمَا مِن دَآبَّةٍ فِي الأَرْضِ وَلاَ طَائِرٍ يَطِيرُ بِجَنَاحَيْهِ إِلاَّ أُمَمٌ أَمْثَالُكُم مَّا فَرَّطْنَا فِي الكِتَابِ مِن شَيْءٍ ثُمَّ إِلَى رَبِّهِمْ يُحْشَرُونَ 38

6-39.わが印を拒否する者は、暗黒の中で耳が聞こえない者、ものを言えない者である。アッラーは、御望みの者を迷うに任せ、また御望みの者を正しい道につかせられる。

وَالَّذِينَ كَذَّبُواْ بِآيَاتِنَا صُمٌّ وَبُكْمٌ فِي الظُّلُمَاتِ مَن يَشَإِ اللّهُ يُضْلِلْهُ وَمَن يَشَأْ يَجْعَلْهُ عَلَى صِرَاطٍ مُّسْتَقِيمٍ 39

6-40.言ってやるがいい。「あなたがた自身考えてみなさい。もしアッラーの懲罰があなたがたに下り、または(死の)時があなたがたに訪れたならば、アッラー以外のものを呼ぶのか。あなたがたが本当のことを言っているとすれば。」

قُلْ أَرَأَيْتُكُم إِنْ أَتَاكُمْ عَذَابُ اللّهِ أَوْ أَتَتْكُمُ السَّاعَةُ أَغَيْرَ اللّهِ تَدْعُونَ إِن كُنتُمْ صَادِقِينَ 40

6-41.「いや、あなたがたは、かれだけを呼ぶであろう。もしかれの御心があれば、あなたがたがかれに祈ったことによって、(その災厄を)除かれよう。その時あなたがたは、信仰していた邪なものを忘れるであろう。」

بَلْ إِيَّاهُ تَدْعُونَ فَيَكْشِفُ مَا تَدْعُونَ إِلَيْهِ إِنْ شَاء وَتَنسَوْنَ مَا تُشْرِكُونَ 41

6-42.われは、あなた以前の各民族にも(使徒たちを)遣し、人々が謙虚になるよう、不幸と災厄で人々を懲らしめた。

وَلَقَدْ أَرْسَلنَا إِلَى أُمَمٍ مِّن قَبْلِكَ فَأَخَذْنَاهُمْ بِالْبَأْسَاء وَالضَّرَّاء لَعَلَّهُمْ يَتَضَرَّعُونَ 42

6-43.わが災厄がかれらに下った時、何故謙虚でなかったのであろうか。かれらの心はかえって頑固になり、悪魔はかれらに対し自分たちの行ったことを立派であると思わせた。

فَلَوْلا إِذْ جَاءهُمْ بَأْسُنَا تَضَرَّعُواْ وَلَـكِن قَسَتْ قُلُوبُهُمْ وَزَيَّنَ لَهُمُ الشَّيْطَانُ مَا كَانُواْ يَعْمَلُونَ 43

6-44.それでかれらが、自分たちに授けられた訓戒を忘れた時、われは凡ての(良い)ことの門をかれらのために開いた。かれらがその与えられたものに歓喜していた時、われは突然襲ってやった。見なさい、かれらは絶望に陥ってしまった。

فَلَمَّا نَسُواْ مَا ذُكِّرُواْ بِهِ فَتَحْنَا عَلَيْهِمْ أَبْوَابَ كُلِّ شَيْءٍ حَتَّى إِذَا فَرِحُواْ بِمَا أُوتُواْ أَخَذْنَاهُم بَغْتَةً فَإِذَا هُم مُّبْلِسُونَ 44

6-45.こうして不義を行った民の子孫は、絶えてしまった。万有の主、アッラーに讃えあれ。

فَقُطِعَ دَابِرُ الْقَوْمِ الَّذِينَ ظَلَمُواْ وَالْحَمْدُ لِلّهِ رَبِّ الْعَالَمِينَ 45

6-46.言ってやるがいい。「あなたがたは考えなかったのか。アッラーが、もしあなたがたの視覚や聴覚を奪い、また心を封じられれば、アッラーの外にどの神がそれをあなたがたに返し授けられるかを。」見なさい。われは如何に印を繰り返したか、それでもかれらは背き去った。

قُلْ أَرَأَيْتُمْ إِنْ أَخَذَ اللّهُ سَمْعَكُمْ وَأَبْصَارَكُمْ وَخَتَمَ عَلَى قُلُوبِكُم مَّنْ إِلَـهٌ غَيْرُ اللّهِ يَأْتِيكُم بِهِ انظُرْ كَيْفَ نُصَرِّفُ الآيَاتِ ثُمَّ هُمْ يَصْدِفُونَ 46

6-47.言ってやるがいい。「あなたがたは考えてみなさい。仮令アッラーの懲罰が、突然にまた公然と来ても、不義の民の外、誰が滅ぼされようか。」

قُلْ أَرَأَيْتَكُمْ إِنْ أَتَاكُمْ عَذَابُ اللّهِ بَغْتَةً أَوْ جَهْرَةً هَلْ يُهْلَكُ إِلاَّ الْقَوْمُ الظَّالِمُونَ 47

6-48.われは、吉報の伝達者か警告者の外には、使徒を遣さない。だから信仰して身を修める者には、恐れもなく憂いもないであろう。

وَمَا نُرْسِلُ الْمُرْسَلِينَ إِلاَّ مُبَشِّرِينَ وَمُنذِرِينَ فَمَنْ آمَنَ وَأَصْلَحَ فَلاَ خَوْفٌ عَلَيْهِمْ وَلاَ هُمْ يَحْزَنُونَ 48

6-49.だがわが印を虚偽であるとする者は、その背いていたことに対し処罰されるであろう。

وَالَّذِينَ كَذَّبُواْ بِآيَاتِنَا يَمَسُّهُمُ الْعَذَابُ بِمَا كَانُواْ يَفْسُقُونَ 49

6-50.(不信者に)言ってやるがいい。「アッラーの宝物がわたしの手にあるとは、あなたがたに言わない。またわたしは、幽玄界に就いても知らない。またわたしは天使であるとも言わない。わたしは、只わたしに啓示されたことに従うだけである。」言ってやるがいい。「盲人と正常の目の人とは同じであろうか。それでもあなたがたは反省しないのか。

قُل لاَّ أَقُولُ لَكُمْ عِندِي خَزَآئِنُ اللّهِ وَلا أَعْلَمُ الْغَيْبَ وَلا أَقُولُ لَكُمْ إِنِّي مَلَكٌ إِنْ أَتَّبِعُ إِلاَّ مَا يُوحَى إِلَيَّ قُلْ هَلْ يَسْتَوِي الأَعْمَى وَالْبَصِيرُ أَفَلاَ تَتَفَكَّرُونَ 50

6-51.あなたは主に召されることを恐れる者に、それ(クルアーン)によって警告しなさい。かれの外にかれらを愛護するものも、執り成すものもないのである。恐らくかれらは主を畏れるであろう。

وَأَنذِرْ بِهِ الَّذِينَ يَخَافُونَ أَن يُحْشَرُواْ إِلَى رَبِّهِمْ لَيْسَ لَهُم مِّن دُونِهِ وَلِيٌّ وَلاَ شَفِيعٌ لَّعَلَّهُمْ يَتَّقُونَ 51

6-52.主の御喜びを求めて、朝夕、かれに祈る者を追放してはならない。かれらの(善悪の)清算は、少しもあなたの任ではなく、あなたの清算は、少しもかれらの任ではない。それで、あなたがかれらを追放するならば、あなたは不義の徒となるであろう。

وَلاَ تَطْرُدِ الَّذِينَ يَدْعُونَ رَبَّهُم بِالْغَدَاةِ وَالْعَشِيِّ يُرِيدُونَ وَجْهَهُ مَا عَلَيْكَ مِنْ حِسَابِهِم مِّن شَيْءٍ وَمَا مِنْ حِسَابِكَ عَلَيْهِم مِّن شَيْءٍ فَتَطْرُدَهُمْ فَتَكُونَ مِنَ الظَّالِمِينَ 52

6-53.このようにわれは、かれらのある者で外を試みる。それはかれらに、「アッラーが恩恵を与える者は、わたしたちの中の、これらの人びとですか。」と言わせるためである。本当に感謝する者を、最もよく知る方はアッラーではないか。

وَكَذَلِكَ فَتَنَّا بَعْضَهُم بِبَعْضٍ لِّيَقُولواْ أَهَـؤُلاء مَنَّ اللّهُ عَلَيْهِم مِّن بَيْنِنَا أَلَيْسَ اللّهُ بِأَعْلَمَ بِالشَّاكِرِينَ 53

6-54.わが印を信じる者があなたの許に来たならば、言ってやるがいい。「あなたがたに平安あれ。あなたがたの主は、慈悲を御自分の務めとされる。それであなたがたの中、無知で悪事を行った者も、悔悟してその身を修めるならば(許される)、本当にかれは寛容にして慈悲深くあられる。」

وَإِذَا جَاءكَ الَّذِينَ يُؤْمِنُونَ بِآيَاتِنَا فَقُلْ سَلاَمٌ عَلَيْكُمْ كَتَبَ رَبُّكُمْ عَلَى نَفْسِهِ الرَّحْمَةَ أَنَّهُ مَن عَمِلَ مِنكُمْ سُوءًا بِجَهَالَةٍ ثُمَّ تَابَ مِن بَعْدِهِ وَأَصْلَحَ فَأَنَّهُ غَفُورٌ رَّحِيمٌ 54

6-55.このようにわれは、印を詳細にわたって解明した。これは罪を犯す者の辿る道を明示するためである。

وَكَذَلِكَ نفَصِّلُ الآيَاتِ وَلِتَسْتَبِينَ سَبِيلُ الْمُجْرِمِينَ 55

6-56.言ってやるがいい。「わたしはあなたがたが祈っているアッラー以外のものに仕えることを禁じられたのだ。」言ってやるがいい。「わたしは、あなたがたの虚しい望みに従わない。そうなれば、わたしは迷ってしまって、(正しく)導かれない。」

قُلْ إِنِّي نُهِيتُ أَنْ أَعْبُدَ الَّذِينَ تَدْعُونَ مِن دُونِ اللّهِ قُل لاَّ أَتَّبِعُ أَهْوَاءكُمْ قَدْ ضَلَلْتُ إِذًا وَمَا أَنَاْ مِنَ الْمُهْتَدِينَ 56

6-57.言ってやるがいい。「わたしは主からの明証の上に(立つ者で)あるが、あなたがたはそれを虚偽であるとした。あなたがたが急ぐこと(懲罰)は、わたしに出来ることではない。裁決はアッラーにだけ属する。かれは真実を説かれ、最も優れた裁決者であられる。」

قُلْ إِنِّي عَلَى بَيِّنَةٍ مِّن رَّبِّي وَكَذَّبْتُم بِهِ مَا عِندِي مَا تَسْتَعْجِلُونَ بِهِ إِنِ الْحُكْمُ إِلاَّ لِلّهِ يَقُصُّ الْحَقَّ وَهُوَ خَيْرُ الْفَاصِلِينَ 57

6-58.言ってやるがいい。「もしあなたがたの急ぐこと(懲罰)が、わたしの手中にあるならば、事はわたしとあなたがたとの間で、直ぐ決定されよう。だがアッラーは、不義を行う者を最もよく知っておられる。

قُل لَّوْ أَنَّ عِندِي مَا تَسْتَعْجِلُونَ بِهِ لَقُضِيَ الأَمْرُ بَيْنِي وَبَيْنَكُمْ وَاللّهُ أَعْلَمُ بِالظَّالِمِينَ 58

6-59.幽玄界の鍵はかれの御許にあり、かれの外には誰もこれを知らない。かれは陸と海にある凡てのものを知っておられる。一枚の木の葉でも、かれがそれを知らずに落ちることはなく、また大地の暗闇の中の一粒の穀物でも、生気があるのか、または枯れているのか、明瞭な天の書の中にないものはないのである。

وَعِندَهُ مَفَاتِحُ الْغَيْبِ لاَ يَعْلَمُهَا إِلاَّ هُوَ وَيَعْلَمُ مَا فِي الْبَرِّ وَالْبَحْرِ وَمَا تَسْقُطُ مِن وَرَقَةٍ إِلاَّ يَعْلَمُهَا وَلاَ حَبَّةٍ فِي ظُلُمَاتِ الأَرْضِ وَلاَ رَطْبٍ وَلاَ يَابِسٍ إِلاَّ فِي كِتَابٍ مُّبِينٍ 59

6-60.かれこそは、夜間あなたがたの魂を召される方で、あなたがたが昼間行ったことを知っておられる。またかれは昼間、あなたがたを目覚めさせ、定められた(あなたがたの生活の)期間を全うなされる。それからあなたがたはかれの御許に帰る。その時かれは、あなたがたに自分が行ったことを告げ知らせる。

وَهُوَ الَّذِي يَتَوَفَّاكُم بِاللَّيْلِ وَيَعْلَمُ مَا جَرَحْتُم بِالنَّهَارِ ثُمَّ يَبْعَثُكُمْ فِيهِ لِيُقْضَى أَجَلٌ مُّسَمًّى ثُمَّ إِلَيْهِ مَرْجِعُكُمْ ثُمَّ يُنَبِّئُكُم بِمَا كُنتُمْ تَعْمَلُونَ 60

6-61.かれは、しもべたちの上に権能をもつ方であられ、あなたがたに保護者(の天使)を遣される。死があなたがたの1人に臨む時、われが遣したもの(天使)たちは、それ(魂)を取り上げる。かれら(天使たち)は、(わが命令に)怠慢ではない。

وَهُوَ الْقَاهِرُ فَوْقَ عِبَادِهِ وَيُرْسِلُ عَلَيْكُم حَفَظَةً حَتَّىَ إِذَا جَاء أَحَدَكُمُ الْمَوْتُ تَوَفَّتْهُ رُسُلُنَا وَهُمْ لاَ يُفَرِّطُونَ 61

6-62.それからかれらは、真の主、アッラーに戻される。裁決はかれがなされるのではないか。かれは清算する際は極めて速い御方であられる。

ثُمَّ رُدُّواْ إِلَى اللّهِ مَوْلاَهُمُ الْحَقِّ أَلاَ لَهُ الْحُكْمُ وَهُوَ أَسْرَعُ الْحَاسِبِينَ 62

6-63.言ってやるがいい。「陸と海の暗闇の中から、あなたがたを救うのは誰か。あなたがたは心虚しく、畏れかしこんでかれに祈る。『あなたがもし、これからわたしたちを御救いになれば、わたしたちは必ず感謝を捧げる。』と。

قُلْ مَن يُنَجِّيكُم مِّن ظُلُمَاتِ الْبَرِّ وَالْبَحْرِ تَدْعُونَهُ تَضَرُّعاً وَخُفْيَةً لَّئِنْ أَنجَانَا مِنْ هَـذِهِ لَنَكُونَنَّ مِنَ الشَّاكِرِينَ 63

6-64.言ってやるがいい。「アッラーはあなたがたをこの事から、また凡ての苦悩から御救いになられる。だがあなたがたは、邪なものを崇拝する。」

قُلِ اللّهُ يُنَجِّيكُم مِّنْهَا وَمِن كُلِّ كَرْبٍ ثُمَّ أَنتُمْ تُشْرِكُونَ 64

6-65.言ってやるがいい。「かれはあなたがたの上から、また足許から、懲罰を下すことが出来、またあなたがたを仲間割れさせて混乱に陥らせ、またある者に、外の暴虐を味わわせることも出来る。」われは、如何に印を示すかを見なさい。恐らくかれらは会得するであろう。

قُلْ هُوَ الْقَادِرُ عَلَى أَن يَبْعَثَ عَلَيْكُمْ عَذَابًا مِّن فَوْقِكُمْ أَوْ مِن تَحْتِ أَرْجُلِكُمْ أَوْ يَلْبِسَكُمْ شِيَعاً وَيُذِيقَ بَعْضَكُم بَأْسَ بَعْضٍ انظُرْ كَيْفَ نُصَرِّفُ الآيَاتِ لَعَلَّهُمْ يَفْقَهُونَ 65

6-66.これは真理であるが、あなたの民は虚偽であるとした。言ってやるがいい。「わたしは、あなたがたの後見人ではない。」

وَكَذَّبَ بِهِ قَوْمُكَ وَهُوَ الْحَقُّ قُل لَّسْتُ عَلَيْكُم بِوَكِيلٍ 66

6-67.「それぞれの御告げには、それぞれ一定の期限がある。間もなくあなたがたはそれを知るであろう。」

لِّكُلِّ نَبَإٍ مُّسْتَقَرٌّ وَسَوْفَ تَعْلَمُونَ 67

6-68.わが啓示に就いて無駄なことに耽る者を見たならば、かれらが外の話題に変えるまで遠ざかれ。仮令悪魔があなたに忘れさせても、気付いた後は不義の民と同席してはならない。

وَإِذَا رَأَيْتَ الَّذِينَ يَخُوضُونَ فِي آيَاتِنَا فَأَعْرِضْ عَنْهُمْ حَتَّى يَخُوضُواْ فِي حَدِيثٍ غَيْرِهِ وَإِمَّا يُنسِيَنَّكَ الشَّيْطَانُ فَلاَ تَقْعُدْ بَعْدَ الذِّكْرَى مَعَ الْقَوْمِ الظَّالِمِينَ 68

6-69.主を畏れる者には、かれら不義の徒の清算に就いて少しも責任はない。だが念のため訓戒しておく、恐らくかれらは主を畏れるであろう。

وَمَا عَلَى الَّذِينَ يَتَّقُونَ مِنْ حِسَابِهِم مِّن شَيْءٍ وَلَـكِن ذِكْرَى لَعَلَّهُمْ يَتَّقُونَ 69

6-70.自分の教えを、遊びや戯れとする者と、現世の生活に欺かれている者たちは、放っておきなさい。そして各人はその行いによって、自ら破滅に陥ることをそれで訓戒しなさい。アッラーの外には、どんな守護者も執り成す者もない。凡ての代償を提出しても、受け入れられないであろう。これらの者は自分の行ったことによって滅び、主を拒否したために煮えたった湯を飲み、また痛烈な懲罰を受けるであろう。

وَذَرِ الَّذِينَ اتَّخَذُواْ دِينَهُمْ لَعِبًا وَلَهْوًا وَغَرَّتْهُمُ الْحَيَاةُ الدُّنْيَا وَذَكِّرْ بِهِ أَن تُبْسَلَ نَفْسٌ بِمَا كَسَبَتْ لَيْسَ لَهَا مِن دُونِ اللّهِ وَلِيٌّ وَلاَ شَفِيعٌ وَإِن تَعْدِلْ كُلَّ عَدْلٍ لاَّ يُؤْخَذْ مِنْهَا أُوْلَـئِكَ الَّذِينَ أُبْسِلُواْ بِمَا كَسَبُواْ لَهُمْ شَرَابٌ مِّنْ حَمِيمٍ وَعَذَابٌ أَلِيمٌ بِمَا كَانُواْ يَكْفُرُونَ 70

6-71.言ってやるがいい。「わたしたちはアッラーの外に、わたしたちに益もなく害もないものに祈れようか。わたしたちは一度アッラーに導かれた後に、地上で悪魔の誘惑に迷わされた者のように、わたしたちの踵を返せるであろうか。かれには(よい)仲間たちがいて、『わたしたちのもとに来なさい』と正しい道に招いているではないか」言ってやるがいい。「アッラーの導きこそ(真の)導きである。わたしたちは、万有の主に服従、帰依しなさいと命じられている。」

قُلْ أَنَدْعُو مِن دُونِ اللّهِ مَا لاَ يَنفَعُنَا وَلاَ يَضُرُّنَا وَنُرَدُّ عَلَى أَعْقَابِنَا بَعْدَ إِذْ هَدَانَا اللّهُ كَالَّذِي اسْتَهْوَتْهُ الشَّيَاطِينُ فِي الأَرْضِ حَيْرَانَ لَهُ أَصْحَابٌ يَدْعُونَهُ إِلَى الْهُدَى ائْتِنَا قُلْ إِنَّ هُدَى اللّهِ هُوَ الْهُدَىَ وَأُمِرْنَا لِنُسْلِمَ لِرَبِّ الْعَالَمِينَ 71

6-72.「また『礼拝の務めを守り、かれを畏れなさい。かれこそはあなたがたを御許に召集なされる方であられる。』(と命じられている。)」

وَأَنْ أَقِيمُواْ الصَّلاةَ وَاتَّقُوهُ وَهُوَ الَّذِيَ إِلَيْهِ تُحْشَرُونَ 72

6-73.またかれこそは真理をもって、天と地を創造された方であられる。その日は、かれが「有れ」と仰せになれば、即ち有るのである。かれの言葉は真実である。ラッパが吹かれる日、大権はかれに属する。かれは幽玄界も現象界をも知っておられる。かれは英明にして凡てに通暁しておられる。

وَهُوَ الَّذِي خَلَقَ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضَ بِالْحَقِّ وَيَوْمَ يَقُولُ كُن فَيَكُونُ قَوْلُهُ الْحَقُّ وَلَهُ الْمُلْكُ يَوْمَ يُنفَخُ فِي الصُّوَرِ عَالِمُ الْغَيْبِ وَالشَّهَادَةِ وَهُوَ الْحَكِيمُ الْخَبِيرُ 73

6-74.イブラーヒームがその父アーザルに、こう言った時を思え。「あなたは偶像を神々となさるのか。本当にあなたとあなたの民は、明らかに誤っていると思う。」

وَإِذْ قَالَ إِبْرَاهِيمُ لأَبِيهِ آزَرَ أَتَتَّخِذُ أَصْنَامًا آلِهَةً إِنِّي أَرَاكَ وَقَوْمَكَ فِي ضَلاَلٍ مُّبِينٍ 74

6-75.われはこのように、天と地の王国をイブラーヒームに示し、かれを全く迷いのない信者にしようとしたのである。

وَكَذَلِكَ نُرِي إِبْرَاهِيمَ مَلَكُوتَ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضِ وَلِيَكُونَ مِنَ الْمُوقِنِينَ 75

6-76.夜(の暗闇)がかれを覆う時、かれは一つの星を見た。かれは言った。「これがわたしの主です。」だが星が沈むと、かれは言った。「わたしは沈むものを好みません。」

فَلَمَّا جَنَّ عَلَيْهِ اللَّيْلُ رَأَى كَوْكَبًا قَالَ هَـذَا رَبِّي فَلَمَّا أَفَلَ قَالَ لا أُحِبُّ الآفِلِينَ 76

6-77.次いでかれは月が昇るのを見て、言った。「これがわたしの主です。」だがそれが沈むと、かれは言った。「わたしの主がわたしを導かれなかったら、わたしはきっと迷った民の仲間になったでしょう。」

فَلَمَّا رَأَى الْقَمَرَ بَازِغًا قَالَ هَـذَا رَبِّي فَلَمَّا أَفَلَ قَالَ لَئِن لَّمْ يَهْدِنِي رَبِّي لأكُونَنَّ مِنَ الْقَوْمِ الضَّالِّينَ 77

6-78.次いでかれは太陽が昇るのを見て、言った。「これがわたしの主です。これは偉大です。」だがそれが沈むと、かれは言った。「わたしの人びとよ、わたしはあなたがたが、崇拝する者と絶縁します。

فَلَمَّا رَأَى الشَّمْسَ بَازِغَةً قَالَ هَـذَا رَبِّي هَـذَا أَكْبَرُ فَلَمَّا أَفَلَتْ قَالَ يَا قَوْمِ إِنِّي بَرِيءٌ مِّمَّا تُشْرِكُونَ 78

6-79.わたしは天と地を創られた方にわたしの顔を向けて、純正に信仰します。わたしは多神教徒の仲間ではない。」

إِنِّي وَجَّهْتُ وَجْهِيَ لِلَّذِي فَطَرَ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضَ حَنِيفًا وَمَا أَنَاْ مِنَ الْمُشْرِكِينَ 79

6-80.だがかれの人びとは、反論した。かれは言った。「あなたがたはアッラーに就いて、わたしと論議するのか。かれは確かにわたしを御導き下された。わたしはあなたがたが、かれと並べて崇めるものを、少しも畏れない。わたしの主が御望みにならない限りは(何事も起こり得ない)。わたしの主は凡てを、御知識の中に包含なされる。あなたがたは留意しないのか。

وَحَآجَّهُ قَوْمُهُ قَالَ أَتُحَاجُّونِّي فِي اللّهِ وَقَدْ هَدَانِ وَلاَ أَخَافُ مَا تُشْرِكُونَ بِهِ إِلاَّ أَن يَشَاء رَبِّي شَيْئًا وَسِعَ رَبِّي كُلَّ شَيْءٍ عِلْمًا أَفَلاَ تَتَذَكَّرُونَ 80

6-81.わたしがどうして、あなたがたの崇拝するものを畏れようか。かれが何の権能も授けられないものを、あなたがたは恐れずにアッラーに並べて崇めているではないか。それで両群(一神教と多神教)のどちらが、もっと平安を得るに値するのか。あなたがたがもし知っているなら(答えなさい)。

وَكَيْفَ أَخَافُ مَا أَشْرَكْتُمْ وَلاَ تَخَافُونَ أَنَّكُمْ أَشْرَكْتُم بِاللّهِ مَا لَمْ يُنَزِّلْ بِهِ عَلَيْكُمْ سُلْطَانًا فَأَيُّ الْفَرِيقَيْنِ أَحَقُّ بِالأَمْنِ إِن كُنتُمْ تَعْلَمُونَ 81

6-82.信仰して、自分の信心に不義を混じえない者、これらの者は安全であり、(正しく)導かれる者である。」

الَّذِينَ آمَنُواْ وَلَمْ يَلْبِسُواْ إِيمَانَهُم بِظُلْمٍ أُوْلَـئِكَ لَهُمُ الأَمْنُ وَهُم مُّهْتَدُونَ 82

6-83.これはわれがイブラーヒームに授け、その民を説得するために述べた確証であった。われは嘉する者の(英知や徳性の)階位を高める。誠にあなたの主は英明にして全知であられる。

وَتِلْكَ حُجَّتُنَا آتَيْنَاهَا إِبْرَاهِيمَ عَلَى قَوْمِهِ نَرْفَعُ دَرَجَاتٍ مَّن نَّشَاء إِنَّ رَبَّكَ حَكِيمٌ عَلِيمٌ 83

6-84.われはかれ(イブラーヒーム)に(子)イスハークと(孫)ヤアコーブを授けて、それぞれ導いた。先にヌーフも導いた。またかれ(イブラーヒーム)の子孫の中には、ダーウードと、スライマーン、アイユーブ、ユースフ、ムーサー、ハールーンがいる。われはこのように善い行いをする者に報いる。

وَوَهَبْنَا لَهُ إِسْحَاقَ وَيَعْقُوبَ كُلاًّ هَدَيْنَا وَنُوحًا هَدَيْنَا مِن قَبْلُ وَمِن ذُرِّيَّتِهِ دَاوُودَ وَسُلَيْمَانَ وَأَيُّوبَ وَيُوسُفَ وَمُوسَى وَهَارُونَ وَكَذَلِكَ نَجْزِي الْمُحْسِنِينَ 84

6-85.またザカリーヤー、ヤヒヤー、イーサーとイルヤースがいる。それぞれみな正義の徒であった。

وَزَكَرِيَّا وَيَحْيَى وَعِيسَى وَإِلْيَاسَ كُلٌّ مِّنَ الصَّالِحِينَ 85

6-86.またイスマーイール、アル・ヤサア、ユーヌスとル―トがいる。われはかれらを、皆世に秀でた者とした。

وَإِسْمَاعِيلَ وَالْيَسَعَ وَيُونُسَ وَلُوطًا وَكُلاًّ فضَّلْنَا عَلَى الْعَالَمِينَ 86

6-87.またかれらの祖先と子孫と兄弟の中、われはかれら(のある者)を選んで正しい道に導いた。

وَمِنْ آبَائِهِمْ وَذُرِّيَّاتِهِمْ وَإِخْوَانِهِمْ وَاجْتَبَيْنَاهُمْ وَهَدَيْنَاهُمْ إِلَى صِرَاطٍ مُّسْتَقِيمٍ 87

6-88.これはアッラーの導きであり、かれはそのしもベの中から、御好みになられる者を導かれる。もしかれらが(神々をかれと)並べたならば、凡ての行いは、かれらにとって、虚しいものとなろう。

ذَلِكَ هُدَى اللّهِ يَهْدِي بِهِ مَن يَشَاء مِنْ عِبَادِهِ وَلَوْ أَشْرَكُواْ لَحَبِطَ عَنْهُم مَّا كَانُواْ يَعْمَلُونَ 88

6-89.これらの者はわれが、啓典と識見と預言の天分を授けた者である。それでもしかれらがこれを信じないならば、われはこれらを拒否しない(別の)者にこれを委ねるであろう。

أُوْلَـئِكَ الَّذِينَ آتَيْنَاهُمُ الْكِتَابَ وَالْحُكْمَ وَالنُّبُوَّةَ فَإِن يَكْفُرْ بِهَا هَـؤُلاء فَقَدْ وَكَّلْنَا بِهَا قَوْمًا لَّيْسُواْ بِهَا بِكَافِرِينَ 89

6-90.これらの者は、アッラーが導かれた者であるから、かれらの導きに従いなさい。言ってやるがいい。「わたしはこのために、どんな報酬もあなたがたに求めない。これは只諸民族に対して(アッラーの真意を)思い起させるだけである。」

أُوْلَـئِكَ الَّذِينَ هَدَى اللّهُ فَبِهُدَاهُمُ اقْتَدِهْ قُل لاَّ أَسْأَلُكُمْ عَلَيْهِ أَجْرًا إِنْ هُوَ إِلاَّ ذِكْرَى لِلْعَالَمِينَ 90

6-91.かれらが「アッラーは人間に何も(啓示を)下されていない。」と言うのは、アッラーを尊崇すべきように、尊崇していないからである。言ってやるがいい。「ムーサーが齎した、人間にたいする光明と導きの啓典を、下したのは誰か。あなたがたはそれを紙に書いて、それ(のあるもの)を示すが、多くを隠すではないか。あなたがたもあなたがたの祖先たちも知らなかったことを、教えられたではないか。」言ってやるがいい。「アッラーであられる。」だから放って置け、かれらには空論で遊戯に耽らせておきなさい。

وَمَا قَدَرُواْ اللّهَ حَقَّ قَدْرِهِ إِذْ قَالُواْ مَا أَنزَلَ اللّهُ عَلَى بَشَرٍ مِّن شَيْءٍ قُلْ مَنْ أَنزَلَ الْكِتَابَ الَّذِي جَاء بِهِ مُوسَى نُورًا وَهُدًى لِّلنَّاسِ تَجْعَلُونَهُ قَرَاطِيسَ تُبْدُونَهَا وَتُخْفُونَ كَثِيراً وَعُلِّمْتُم مَّا لَمْ تَعْلَمُواْ أَنتُمْ وَلاَ آبَاؤُكُمْ قُلِ اللّهُ ثُمَّ ذَرْهُمْ فِي خَوْضِهِمْ يَلْعَبُونَ 91

6-92.これはわれが下した祝福された啓典で、以前に下したものを確証し、また諸都市の母(マッカ)とその周辺に、あなたが警告するためである。来世を信じる者は、かれらの礼拝を守りそれを信仰するであろう。

وَهَـذَا كِتَابٌ أَنزَلْنَاهُ مُبَارَكٌ مُّصَدِّقُ الَّذِي بَيْنَ يَدَيْهِ وَلِتُنذِرَ أُمَّ الْقُرَى وَمَنْ حَوْلَهَا وَالَّذِينَ يُؤْمِنُونَ بِالآخِرَةِ يُؤْمِنُونَ بِهِ وَهُمْ عَلَى صَلاَتِهِمْ يُحَافِظُونَ 92

6-93.アッラーについて、虚偽を作り上げる以上に、不義を行う者があろうか。また何も啓示を受けないのに「わたしに、啓示が下った。」と言う者。あるいは「わたしはアッラーが下されたのと、似たものを下せる。」と言う者(以上に不義者があろうか)。これらの不義の徒が、末期の痛苦の中で、天使たちが手を差し出して、「あなたがたの魂を渡せ。あなたがたはアッラーに就いて、真実ではないことを言ったりその印にたいして傲慢な態度をとってきたりしたことに、恥ずべき懲罰を載くのだ。」と言う時の姿をあなた(ムハンマド)に見せてやりたいものである。

وَمَنْ أَظْلَمُ مِمَّنِ افْتَرَى عَلَى اللّهِ كَذِبًا أَوْ قَالَ أُوْحِيَ إِلَيَّ وَلَمْ يُوحَ إِلَيْهِ شَيْءٌ وَمَن قَالَ سَأُنزِلُ مِثْلَ مَا أَنَزلَ اللّهُ وَلَوْ تَرَى إِذِ الظَّالِمُونَ فِي غَمَرَاتِ الْمَوْتِ وَالْمَلآئِكَةُ بَاسِطُواْ أَيْدِيهِمْ أَخْرِجُواْ أَنفُسَكُمُ الْيَوْمَ تُجْزَوْنَ عَذَابَ الْهُونِ بِمَا كُنتُمْ تَقُولُونَ عَلَى اللّهِ غَيْرَ الْحَقِّ وَكُنتُمْ عَنْ آيَاتِهِ تَسْتَكْبِرُونَ 93

6-94.(復活の日にかれらはこう言われるであろう。)「まさにあなたがたは、われが最初あなたがたを創った時のように、一人々々われの許に来た。われがあなたがたに与えていたものを、凡て背後に残してきた。われはあなたがたが主の同位者と主張していたその執り成す者もあなたがたと一緒に見えてはいない。今あなたがたの間の絆は断たれ、あなたがたの主張していたものも離れ去った。」

وَلَقَدْ جِئْتُمُونَا فُرَادَى كَمَا خَلَقْنَاكُمْ أَوَّلَ مَرَّةٍ وَتَرَكْتُم مَّا خَوَّلْنَاكُمْ وَرَاء ظُهُورِكُمْ وَمَا نَرَى مَعَكُمْ شُفَعَاءكُمُ الَّذِينَ زَعَمْتُمْ أَنَّهُمْ فِيكُمْ شُرَكَاء لَقَد تَّقَطَّعَ بَيْنَكُمْ وَضَلَّ عَنكُم مَّا كُنتُمْ تَزْعُمُونَ 94

6-95.穀粒や堅い種子を裂き開くのは、本当にアッラーである。かれは死から生を齎し、また生から死を齎される。それがアッラーである。どうしてあなたがたは背き去るのか。

إِنَّ اللّهَ فَالِقُ الْحَبِّ وَالنَّوَى يُخْرِجُ الْحَيَّ مِنَ الْمَيِّتِ وَمُخْرِجُ الْمَيِّتِ مِنَ الْحَيِّ ذَلِكُمُ اللّهُ فَأَنَّى تُؤْفَكُونَ 95

6-96.かれは、夜明を打ち開く方であり、また休息のために夜を定め、太陽と月を計算のために置かれる。それが、偉力ならびなく全知であられる方の摂理である。

فَالِقُ الإِصْبَاحِ وَجَعَلَ اللَّيْلَ سَكَنًا وَالشَّمْسَ وَالْقَمَرَ حُسْبَانًا ذَلِكَ تَقْدِيرُ الْعَزِيزِ الْعَلِيمِ 96

6-97.かれこそは、あなたがたのため群星を置かれた方で、あなたがたはそれによって、暗黒の陸でも海でも(正しい道に)導かれる。われは知識ある人びとに印の特恵を与えている。

وَهُوَ الَّذِي جَعَلَ لَكُمُ النُّجُومَ لِتَهْتَدُواْ بِهَا فِي ظُلُمَاتِ الْبَرِّ وَالْبَحْرِ قَدْ فَصَّلْنَا الآيَاتِ لِقَوْمٍ يَعْلَمُونَ 97

6-98.かれこそは、1人からあなたがたを創られた方で、(あなたがたのために)安住と寄留の所を(定められた)。われは理解ある人びとにわが印の特恵を与えている。

وَهُوَ الَّذِيَ أَنشَأَكُم مِّن نَّفْسٍ وَاحِدَةٍ فَمُسْتَقَرٌّ وَمُسْتَوْدَعٌ قَدْ فَصَّلْنَا الآيَاتِ لِقَوْمٍ يَفْقَهُونَ 98

6-99.かれこそは、雨を天から降らす方である。われはこれをもって凡てのもの(植物)の芽を萌え出させ、次に新緑(の群葉)を出させ、累々と穀物を実らせる。またナツメヤシの莢から、(重く)垂れ下がった房(を生え出させ)、またブドウ、オリーブ、ザクロ等、同類異種の果樹(を育てる)。その果実が結び、そして成熟するのを観察しなさい。その中には本当に信仰する人々への印がある。

 

وَهُوَ الَّذِيَ أَنزَلَ مِنَ السَّمَاء مَاء فَأَخْرَجْنَا بِهِ نَبَاتَ كُلِّ شَيْءٍ فَأَخْرَجْنَا مِنْهُ خَضِرًا نُّخْرِجُ مِنْهُ حَبًّا مُّتَرَاكِبًا وَمِنَ النَّخْلِ مِن طَلْعِهَا قِنْوَانٌ دَانِيَةٌ وَجَنَّاتٍ مِّنْ أَعْنَابٍ وَالزَّيْتُونَ وَالرُّمَّانَ مُشْتَبِهًا وَغَيْرَ مُتَشَابِهٍ انظُرُواْ إِلِى ثَمَرِهِ إِذَا أَثْمَرَ وَيَنْعِهِ إِنَّ فِي ذَلِكُمْ لآيَاتٍ لِّقَوْمٍ يُؤْمِنُونَ 99

6-100.かれらは幽精〔ジン〕をアッラーと同位に置く。だがかれら(幽精)はかれが創られたもの。またかれら(不信者)は知識もなく、愚かにもかれに男児や女児があるとする。かれに讃えあれ。かれはかれらが同列にするものの上に、高くおいでになられる。

وَجَعَلُواْ لِلّهِ شُرَكَاء الْجِنَّ وَخَلَقَهُمْ وَخَرَقُواْ لَهُ بَنِينَ وَبَنَاتٍ بِغَيْرِ عِلْمٍ سُبْحَانَهُ وَتَعَالَى عَمَّا يَصِفُونَ 100

6-101.かれは天と地の創造者であられる。かれには配偶もないのに、どうして子を持つことが出来ようか。かれは万有を創られた。かれは凡てのことを知っておられる。

 

بَدِيعُ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضِ أَنَّى يَكُونُ لَهُ وَلَدٌ وَلَمْ تَكُن لَّهُ صَاحِبَةٌ وَخَلَقَ كُلَّ شَيْءٍ وهُوَ بِكُلِّ شَيْءٍ عَلِيمٌ 101

6-102.それがアッラー、あなたがたの主である。かれの外に神はないのである。凡てのものの創造者である。だからかれに仕えなさい。かれは凡てのことを管理なされる。

ذَلِكُمُ اللّهُ رَبُّكُمْ لا إِلَـهَ إِلاَّ هُوَ خَالِقُ كُلِّ شَيْءٍ فَاعْبُدُوهُ وَهُوَ عَلَى كُلِّ شَيْءٍ وَكِيلٌ 102

6-103.視覚ではかれを捉えることはできない。だがかれは視覚そのものさえ捉える。またかれはすべてのことを熟知され、配慮されておられる。

 

لاَّ تُدْرِكُهُ الأَبْصَارُ وَهُوَ يُدْرِكُ الأَبْصَارَ وَهُوَ اللَّطِيفُ الْخَبِيرُ 103

6-104.本当に明証が、あなたがたの主から下ったのである。だから目を開く者は自分の魂を益し、目を閉ざす者は自分の魂を傷つける。わたしはあなたがたが行っていることの見張り人ではない。

قَدْ جَاءكُم بَصَآئِرُ مِن رَّبِّكُمْ فَمَنْ أَبْصَرَ فَلِنَفْسِهِ وَمَنْ عَمِيَ فَعَلَيْهَا وَمَا أَنَاْ عَلَيْكُم بِحَفِيظٍ 104

6-105.われはこのように印を提示する。これはかれらが、「あなたは、克明に教えられた。」と言い、また知識ある人々にそれを解明するためである。

 

 

وَكَذَلِكَ نُصَرِّفُ الآيَاتِ وَلِيَقُولُواْ دَرَسْتَ وَلِنُبَيِّنَهُ لِقَوْمٍ يَعْلَمُونَ 105

6-106.主からあなたに啓示されたものに従え。かれの外に神はないのである。あなたは多神教徒から遠ざかりなさい。

اتَّبِعْ مَا أُوحِيَ إِلَيْكَ مِن رَّبِّكَ لا إِلَـهَ إِلاَّ هُوَ وَأَعْرِضْ عَنِ الْمُشْرِكِينَ 106

6-107.もしアッラーの御心があれば、かれらはかれ以外を崇拝しなかったであろう。われは、かれらの行為の監視をあなたに委ない。あなたはかれらの後見人でもない。

وَلَوْ شَاء اللّهُ مَا أَشْرَكُواْ وَمَا جَعَلْنَاكَ عَلَيْهِمْ حَفِيظًا وَمَا أَنتَ عَلَيْهِم بِوَكِيلٍ 107

6-108.あなたがたは、かれらがアッラーを差し置いて祈っているものを謗ってはならない。無知のために、乱りにアッラーを謗らせないためである。われはこのようにして、それぞれの民族〔ウンマ〕に、自分の行うことを立派だと思わせて置いた。それからかれらは主に帰る。その時かれは、かれらにその行ったことを告げ知らされる。

 

وَلاَ تَسُبُّواْ الَّذِينَ يَدْعُونَ مِن دُونِ اللّهِ فَيَسُبُّواْ اللّهَ عَدْوًا بِغَيْرِ عِلْمٍ كَذَلِكَ زَيَّنَّا لِكُلِّ أُمَّةٍ عَمَلَهُمْ ثُمَّ إِلَى رَبِّهِم مَّرْجِعُهُمْ فَيُنَبِّئُهُم بِمَا كَانُواْ يَعْمَلُونَ 108

6-109.かれらは、非常に厳かにアッラーにかけて誓い、「もし印がかれらに下るならば、必ずそれを信仰するのに。」と言う。言ってやるがいい。「すべての印は、ただアッラーの御許にある」。だが、たとえ印が来ても、かれらが信じないことを、どのようにしてあなたがたに分からせようか。

وَأَقْسَمُواْ بِاللّهِ جَهْدَ أَيْمَانِهِمْ لَئِن جَاءتْهُمْ آيَةٌ لَّيُؤْمِنُنَّ بِهَا قُلْ إِنَّمَا الآيَاتُ عِندَ اللّهِ وَمَا يُشْعِرُكُمْ أَنَّهَا إِذَا جَاءتْ لاَ يُؤْمِنُونَ 109

6-110.かれらが最初これを信じなかった時のように、われはかれらの心と目を混乱させて、かれらの反逆を放任し、当てもなくさ迷わせるであろう。

وَنُقَلِّبُ أَفْئِدَتَهُمْ وَأَبْصَارَهُمْ كَمَا لَمْ يُؤْمِنُواْ بِهِ أَوَّلَ مَرَّةٍ وَنَذَرُهُمْ فِي طُغْيَانِهِمْ يَعْمَهُونَ 110

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