Aさんのアフガン支援活動報告
この報告書は12月18日アボッタバード滞在中のAさんからファックスで送られてきた報告書です。
『アフガン募金』による援助の報告
イード最終日(第3日目)、12月18日
ヤーセルさんの田舎にて
 アッサラーム・アライクム。イード・ムバーラク(イードおめでとう)。私は、今回の『アフガン募金』で集まったお金を食糧にしてアフガン難民に届けるべく、管理人さんとヤーセルさんとともに日本からパキスタンに渡った者です。私が自分の名前を出さないのは、ここで手柄を述べて有名になろう、という気がないからであって、批難や責任追及を逃れたいからではありません。ご意見がおありの方は、「報告書を書いた人間に転送してくれ。」とEメールを管理人さんに出すか、『イスラム掲示板』に投稿なさってください。
 皆さん。表面の言葉だけを読もうとしたり、私の意図しない裏の意味まで読もうとしたりせず、忍耐強く、以下の私の文章を読んでください。

 まず、今回の募金で集まったお金では、その金額でできた最高の援助以上のことができた、アルハムドリッラー(「神に讃えあれ」。ありがたいことだ、の意で用いられることが多い)ということをご報告したい。逆説的だが、ムナーフィクーン(にせ信者たち)のおかげだ。やつらはアフガン難民のものであるお金を私たちからだまし取った。しかし、アッラーをだますことは不可能である。やつらは、利益があがらないどころか赤字となる金額で食糧の調達をするはめになった。さらに、今日現在も、私財をはたいて援助活動を続けている。 アッラーのお助けがなければできなかったことであるのはもちろんだが、今回、多くのムスリムたちの献身があった。彼らは、功労者として写真を撮られたり名前を出されたりすることすら拒否する人々だ。「私たちはお礼も十分できません。しかし、アッラーがあなたたちに報賞をくださるでしょう。」との私の言葉に、彼らは「それで十分です。」と答えた。補足すると、彼らは、アッラーからの現世での報賞すら望んでいないのだ。では、『イスラム掲示板』で津村久道さんが批難した天国を信じる者たちか。そうだといえる。聖クルアーン(コーラン)を信じているからだ。しかし、津村久道さんの言うことは間違っている。名指ししてしまうが、津村久道さん、今回の『アフガン募金』に関しては、一切、悪口を言っていただきたくない。何か言いたいことがあるのならば、連絡して私のところに来てほしい。私が交通費をお出しする。その代わり、ご自分の首を手みやげに持って来るご覚悟で。これだけのことを言う資格が私にはあると思う。私が体験したことは、「パキスタンで死にかけた」く
らいのやわなことではない。

 データを入手して計算してみていただきたい。アフガン難民は何万人なのか。アフガン難民が得ている食糧の現地価格はいくらなのか。国連職員の給料は高いので国連の難民援助金の9割は人件費にかかっているというが、では残りの1割のうち実際に難民に届く食糧の費用に使われるのはいくらなのか。私に言わせれば、国際援助金の支出内訳は「横領されるお金・賄賂として渡されるお金・裏金。そして雑費」である。「雑費」のうちのごく一部、つまり全体からするとほんのわずかな額が、「難民を生かさぬよう殺さぬよう」、難民の口に入るものに変わるにすぎない。今回の『アフガン募金』で集められたお金ほど有効に使用された援助金はかつて無かったと断言する、アルハムドリッラー。今回の『アフガン募金』に応じてくださった方には、その
ことを誇りに思っていただきたい。ありがとうございました。