九州イスラム街道旅行記その2
熊本城、熊本マスジド、別府マスジド
2013年8 月13 日〜8月15日
天草、熊本、大分
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午前中は日本三名城のひとつ熊本城を観光 熊本城の駐車場近くにあるお土産屋さんでショッピング
熊本城天主閣 熊本城本本丸御殿大広間。
大広間のさらに上座はこのようになっている。 天井はこれだ!
2013年3月開堂した熊本マスジドとは
ズフル(昼)の礼拝に、また熊本マスジド訪問。
このマスジドが国内にあるマスジドの中で最も最先端、かつアイデアが生かされたマスジドであるといえる。これからマスジドの改装をしたり、新築をする場合は是非参考にしてもらいたい。
正面は住宅の玄関のようになっていて、そこを入ると、応接間がある。本棚にはイスラム紹介の小冊子や書籍が並んでいる。マスジドを訪問する一般の人のためのインフォメーションセンターである。
ウドゥーの水場。 メイン礼拝スペース。主に男性用。
 ミフラーブの左右には世界各国語のクルアーン翻訳本が並んでいる。 メイン礼拝スペースへの入口は、自動ドアである。礼拝者がドアの開け閉めで気が散らないようにと、静かに動く自動ドアにしたのだ。自動ドアはここだけ。
この部屋は遺体洗浄室。車が置ける駐車スペースのすぐのところに礼拝者用出入り口があるが、そのすぐ前がこの部屋だ。
 死者が出た場合、寝台車で車を着け、ここで遺体の洗浄をした後、礼拝をし、また寝台車に戻すのに便利なような配置である。
 また、この部屋は外への扉もあり、館内を通過させず車に積み込むことも可能だ。
2階に行ってみよう。大きなイベントでも料理ができるだけの厨房。
そして、厨房に隣接して、イベントスペースがある。講演会、学習会、食事会などここで行う。 イベントスペースの外には、グリーンのドームがある。
2階にある女性礼拝スペース。
前には1階のメイン礼拝スペースのイマームの様子がライブで見れるディスプレイがある。
それに隣接して、子供プレイルーム。女性礼拝スペースとは柵で区切られており、女性は子供連れでも安心して礼拝できる。
女性礼拝スペースへ映像を送るためのカメラが、メイン礼拝スペースのイマームの後ろにあり、ライブ映像を送っている。 女性礼拝スペースの横のトイレは広めにできており、赤ちゃんのおむつ台が備えられている。
女性礼拝スペースのドアの傍には、インターフォン受信機があり、誰が入場してくるのか見れる。また、ドアの内側はカーテンがかかっており、ドアを開いても中が直接見えないように心遣いがされている。 女性礼拝スペースの外側廊下。、
3階。左に5つの独身者用ワンルーム。右に広い住宅が用意されている。 ワンルームは近代的な設計だ。ここの家賃収入で、マスジドの電気代等の経費を賄っていきたい。
九州最初のマスジド、別府マスジド(またはセントラル九州マスジド)
 九州には現在福岡マスジド、別府マスジド、熊本マスジドの3つがある。
 土地購入費、建築費など莫大な金額をかけている福岡マスジドは最も規模が大きなマスジドだし、福岡という立地の良さもあって国内外を問わず多数の訪問者がある。いわば、神戸マスジドに次ぐ西日本のイスラムの拠点である。「九州イスラム街道を行く」などと題するならば、福岡に寄らないと成り立たないはずだ。しかし、拠点なだけにいつでも行けるという存在でもあるため、今回は行くことが難しい別府マスジドと熊本マスジドのみを選んだ。2泊3日の旅だから仕方がないのである。
 さて、別府マスジドを見ていこう。
 別府には立命館アジア太平洋大学があり、たくさんの海外留学生がいる。そのため、ムスリム留学生の数も相当なもので、マスジドが九州で最初にできたのも納得がいく。さらに、その大学で教鞭をとっているムハンマド・ターヘル・ハーン氏がマスジドの代表として積極的な活動を行っている点も忘れてはならない。
国道10号線に面した鉄筋4階建ての建物だ。交通量が多いためついつい通過してしまいそうだ。1階駐車場入口に「Welcome」と書いているのが、目に入ってきたので、徐行し、看板を見て入ってきた。 看板はこのようなもので、「Central Kyushu Masjid」と書かれている。
1階は駐車場。そして、このような扉があり、エントランスである。 ウドゥーの水場。少し狭い。もともと企業のビルを買い取りマスジドにしたもので、階段近くにあったトイレを改装したものだ。狭くて当然なのだ。
2階礼拝スペースへの入口。 2階礼拝スペースは広い。壁はすべて本棚になっており、多数の書籍が並んでいた。
3階礼拝スペースは女性用と、あとは多目的スペース。 最上階の4階は、まだ改装しておらず、だだっ広くて放置されていた。
 要は、どの階も同じ広さの四角い箱なのである。まだまだ、可能性を残した広いマスジドだ。
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