マレーシアの都会の結婚式
 クアラルンプル市の西南に接する衛星都市プタリンジャヤ市、いわばマレーシアの都会であるが、そうした都会でよく行われる結婚披露宴の会場を撮影した写真があったので紹介しておこう。
 ホールは結婚式専用のホールではなく市営の多目的ホールである。このホールでは、パーティー、講演会、スポーツイベントなどがおこなわれているようだ。
 さて、今回の準備は前日の午後、業者がトラックでテーブル、椅子、飾りつけ、その他ざまざまな備品を持ち込み、準備をはじめた。式は24日日曜日の午後からあり、写真は業者がほぼ飾りつけを完了した当日午前中の時間帯に撮影したものである。
 コタバルの結婚式と比較してもらいたい。ほぼ一緒のレイアウトである。
1、のように入り口は花で飾られ、さらに手前にはBunga Manggarが置かれるはずである。まだ、準備中のこのホールではBunga Manggarは3の写真の舞台の裏側に置いている。マレーシアではBunga Manggarは結婚式の象徴のようなもので、沿道からでも目立つように入り口に立てかけている。そして、新郎新婦が行進するときはこの花(Bunga Manggar)を少年が持ち一対左右に付くのが普通である。
2、Pelamin にすわればこの日だけは王様の気分である。日本での高砂の席に当たる。
3、コタバルの結婚式では、新郎新婦の左右に両親と祖父母が座った。この式では両家の両親と祖父母が左右に分かれてすわるのであろう。式は1回のみの開催ではなかろうかと、想像できる。

 日本ではあらかじめ招待状を送り、出席を取った上で席次がきまっている。、マレーシアでは、招待状は送るが出欠はとらず、かなりの数の人が適当な時間に訪れ帰っていくのが普通だ。最初から最後までいるのは親戚縁者と特別な関係の友人だけである。コタバルの結婚式では400名以上の参加があったと思われる。この結婚式でも席数以上の参加があると思われる。

6、業者はトラックで乗りつけ、大きな鍋釜を下ろした。すでに仕込んでいる料理が入っていた。さらに、キッチンを設営し、会場でしかできない料理の調理、仕込んだ料理の完成を急いでいた。結婚式がはじまれば多数の給仕も加わり、てんてこ舞い状態になるのであろう。

 
2008年8月24日撮影
プタリジャヤ市にて
1、花で飾られたゲート 2、Pelamin
3、新郎新婦と双方の両親の席 4、各テーブルを飾り付ける業者
5、新郎新婦からみた館内 6、ホールの横には野外キッチン作成中
日本人ムスリムの結婚契約式と披露宴のあり方を考えてみよう。
 過去、日本で何回もこれらの式に出てみた。国際結婚の場合、そのどちらかが属する民族の習慣に則って行うことになる。たとえば、マレーシア人と日本人の結婚の場合は、マレーの習慣に則った儀式をするだろうし、アラブ人と日本人の結婚の場合は、これまたアラブ式の習慣に則った儀式となる。
 日本人同士の結婚の場合どのようにするのか。以前私がイマームとして、結婚契約式と披露宴をホテルで行ったが、契約式の流れは私が考えた。契約の条件である新郎、新婦、ワリー、承認、契約の5条件とマハルの取り決めなどはイスラム法として当然満たさなければならないことであるが、晴れの儀式に相応しい演出が大切になってくる。厳粛かつ意義深い式を演出しなければならない。その時は、コーラン読み、指輪交換、ドアー(祈り)などを入れて行き、なんとか満足の行く儀式が執り行われた。
 それぞれのイスラム諸国にあるお決まりの流れの儀式があるように、日本にもそれなりの日本イスラム式の儀式を確立しなければならないと思う。イスラム諸国の契約式、結婚披露宴、国内の他宗教の結婚式、結婚披露宴なども参考に。