| 24/9/2010 |
マスジド大塚金曜日礼拝ホトバ 要約 （２０１０年９月２４日）
――妬みの害悪―― |
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あらゆる称賛は、最も慈悲深く、最も恵みに溢れているアッラーのもの。その御方は、敬虔な崇拝者にはお庭と綺麗な水で溢れる泉のまっただ中に住まえるように楽園を授けて下される。そこでの挨拶について、アッラーはクルアーン・アル・ヒジュル章において次のように述べておられる。
「『あなた方は、平安に心安らかにここにお入り。』（と挨拶される。）」「われは、彼らの胸の内にある拘りを取り除き、（彼らは）兄弟として高位の寝椅子の上に対座する。」「そこでは疲れ倦むことなく、また、そこから追われることもない。」（15章 46--48節）
信者たちよ、イスラーム集団に対するアッラーからの恩典の一つは、その集団を特別な社会として創られた事である。即ち、その集団の人々は、アッラーを信じ、アッラーを信じる事を基に互いの間の関係を築き、アッラーの故に互いを愛し合う。アッラーは、ムスリム集団を憎しみと妬みが無い社会にしようとなされている。その集団の者は、他の者が恩典を授けられるのに出会えば幸せに思う。そして、アッラーが最も恵みに溢れた存在であられ、全ての崇拝者たちはアッラーに比べると貧しい存在であることを感じている。預言者さま（祝福と平安を）は次のように述べておられる。「アッラーよ、私と他の全ての創造物に対する恩典は、あなた様以外の何ものでもないあなた様のものである。あらゆる称賛と感謝はあなた様へのものである。」
アッラーの創造物である人間が危害を受けて苦しんでいるのをムスリムが目撃すなら何時でも、可哀相に思い、そうした悩みの種を取り除かれ、過ちが赦される様に望む。ムスリムはアッラーに思いを寄せ、アッラーを信頼し、自分の生活に満足し生きているのである。そうした者の心は、邪悪な妬みと言った感情からは自由である。人の心が、他人に対する恨みや妬みでいっぱいであるなら、それは酷い心の病の状態であり、穴が開いた器から水が漏れ出すように、信仰心はそうした病んだ心から急激に去って行くだろう。イスラームでは、心の状態に大いに注意を払う。険悪な心は良い行いを汚し、その美点を台無しにする。汚れのない心については、アッラーはささやかな行いであってもその行いを祝福し、良い行いとして認めて下される。
アッラーは信仰篤いムスリムが語ることを、クルアーン・集合章において次のように述べておられる。
「彼ら（移住者、援助者）の後から来た者たちは、『主よ、私たちと、私たち以前に信仰に入った兄弟たちを、御赦し下さい。信仰している者に対する恨み心を、私たちの胸の内に持たせないで下さい。主よ、誠にあなた様は親切で慈悲深くあられます。』と言う。」（59章 10節）
妬みというのは酷い病気の様なもので、他者を強烈に攻撃する。イスラームはそれを全面的に禁じている。アッラーは預言者さま（祝福と平安を）に、妬み深い人の悪からの加護を求めるように命じておられる。妬みとは、妬みを抱く者の心に燃えさかる炎の様なものである。その者は、他人と同様に自分自身をも、その炎によって損なうだろう。妬みを抱く者は、他の人に恩典が授けられのを嫌い、そうした恩典が自分に来ることを望む。そうした人間は、その者の病気が社会を冒す流行性の伝染病に喩えられるものである。預言者さま（祝福と平安を）が、「信頼する心と妬み心とは信仰篤い者の心の中に、決して一緒には存在しない。」と言われるように、人は妬み深い人間を信用できるものではないのである。預言者さま（祝福と平安を）は、次のように述べておられる。「疑いの言葉に注意しなさい。疑いの言葉は、最も真実からかけ離れた言葉である。密かに調べたり、盗み聞きしたりしてはいけない。互いに競ってはいけない。互いの妬み合ってはいけない。互いに憎み合ってはいけない。互いに避け合ってはいけない。お互いアッラーのしもべとして兄弟でありなさい。」 更に、妬み心に警鐘を鳴らし、人の良い行いがそれの故に無益になると述べておられる。「妬み心には注意を払いなさい。なぜならそれは、丁度炎が木を焼き尽くすように良い行いをだめにする。」
信者たちよ、人は互いを妬み合わない限りは良い関係でいられ、一度妬みを許してしまえば、妬み心は人の心から善良さを取り去り、互いの関係は冒され損失が生まれるだろう。妬み深い者は、自分自身をも、持っている財産をも焼き尽くす火獄を買うこととなる。妬みは、彼らの睡眠を妨げ、彼らを常に不安で困難な状況に置くだろう。ムスリムの兄弟がアッラーからの恩典を与えられるのに彼らが出会えば、大層憤慨し不幸な気持ちになる。彼らはアッラーの神意に不愉快でさえあり、心は悲嘆に冒され、食欲を無くし休まらない。
信者たちよ、我々の集団の良さと幸せの印として、互いに妬んだり恨んだりする事から自由であるべきであるということがある。人間は一緒に生きるように目的づけられ創造されたのであり、誰かが自分に対して傲慢であったり、妬んだりするのを好む者はいない。アッラーを確信し、神意に満足すること無く、そうした妬みから逃れる術は無いのであり、我々が妬みから逃れようとするなら、その妬みの原因を知るべきであるし、そうすることで妬みに対抗しそれを完全に除去出来るものである。妬み深い者は、傲慢、自信過剰、見栄っ張りな性癖などによって突き動かされる。聖クルアーンにおいてアッラーは、預言者さま（祝福と平安を）を妬み、クルアーンが他の人物に下されるように望んだ人々のことを述べておられる。それは、アッラーが、金の装飾章において述べておられるものである。
「また、彼らは、『このクルアーンは、何故に二つの町の有力な人物に下されなかったのでしょうか。』と言う。」（43章 31節）
ユダヤ教徒たちは預言者さま（祝福と平安を）が正しいことを述べていることを分かっていながら、妬みの故に信じようとしないのである。妬みは、妬み深い者自身を現世でも来世でも損なうと言うことを、ムスリムたちは知るべきである。一方、妬まれた人は、それによって損なわれることはないのであって、他人の妬みの故に祝福や恩典が去ってしまう事は無いのである。妬みによって悩み自殺にまで至るのは何故なのか。妬み深い人は、彼の兄弟を殺害する為に石を投げつける様な事をするのである。アッラーの御意志が無いなら、その石は目標に当たることなく、むしろ妬み深い人に逆戻りし、彼の目、胸、魂に当たるのである。彼は燃えさかる炎を、身近な相手、知り合い、似た者に向けて吹きかける。即ち、小商人にあっては自分に似た他の小商人に対して、職人にあっては丁度同じ物を作る他の職人に対して妬みが湧くというものである。しかし、妬まれた人はそれから逃れ、その一方で、妬んだ者自身が自分が燃やした炎で焼かれるのである。妬み深い者は現世でも来世でも、妬むことで損なわれることを、ムスリムは知っておくべきである。
信者たちよ、イスラームでは、人々の心からそうした妬みを取り除き無くする手立てを教え、イスラームの教えは、病気に罹った心や魂を浄化する。イスラームでは、妬みや深い恨みと言った害悪から信者の心や魂を浄化する為に、その心や魂の見直しをする。イスラームでは日毎に周毎に心の見直しを行う様に勧める。心がイスラームの教義作法に適っているならば、信者の心は妬みや怨みの害悪からは自由であり、その教義作法に適った心は短所を清浄化するのである。そして、預言者さま（祝福と平安を）は、信者が心に妬みを抱いている間は、その日の礼拝は受け入れられないと指摘しておられる。他人に対する如何なる悪意をも抱いていない心をもって礼拝するなら、その礼拝は受け入れられるということである。預言者さま（祝福と平安を）は次ぎのように述べておられる。「礼拝を受け入れて頂けない３種の人がいる。集団礼拝の参加者が嫌っている礼拝の先導者。夫が彼女を怒っている間に寝ている女。二人の妬み合っている兄弟。」 心の見直しは週毎に行うものであり、預言者さま（祝福と平安を）は次のように述べておられる。「行いは月曜日と木曜日にアッラーに提示されるものである。アッラーに並べて何ものをも配さないムスリムのしもべは、兄弟同士で敵意を抱いていないならば赦される。『その者たちが和解するまで放っておくがよい。』言われている。」
信者たちよ、お金、名声、知識、健康、名誉の様なあらゆる恩典、祝福はアッラーからのものであることを片時も忘れずにいなさい。創造物の誰かに恩典を限定してしまうことは許されず、なぜなら、祝福や恩典はアッラーの定めによるものだからである。我々はそうした恩典を除こうと望むべきものではなく、そうした望みが湧いてくるとすれば、妬みが原因であり、それが苦悩と不信仰の原因になる事を忘れてはならない。
その事に就いて、アッラーは、クルアーン・雌牛章、婦人章及び黎明章において次のように述べておられる。
「啓典の民の多くは、お前たちが信仰を受け入れた後でも、不信心に戻そうと望んでいる。真理が明らかにされているにも係わらず、自分自身の妬み心からそう望むのである。…」（2章 109節）
「それとも、彼らはアッラーが恩恵を与えられた為に、その人々（アラビア人）を妬むのか。まさに、われはイブラーヒームの子孫に啓典と英知とを授け、かつ偉大な王国を与えた。」（4章 54節）
「言え、『黎明の主に御加護を乞い願う。』」「『その御方が創られるものの悪から、』」「『深まる夜の闇の悪から、』」「『結び目に息を吹きかける女たちの悪から、』」「『また、嫉妬する者の嫉妬の悪から。』」（113章 1--4節）
アッラーよ、私たちを、あなたさまに誠意を尽くすことが出来る真の信者の一人となるように御導き下さい。
アッラーよ、私たちが正しい道を歩む事が出来るように御加護下さい。私たちの信仰心を強くして下さい。
アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。
アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。
アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。
アッラーよ、仕事に成功を、そして安心と安全を御与え下さい。アミィーン。 |
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| Translation of Khutba （Friday September 24, 2010） |
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Bismillah-r-Rahman-r-RahimW
All praise be to Allah, the Most Merciful the Most Gracious.
He will grant His pious worshippers Paradise in which they will be amid Gardens and fountains of clear-flowing water. Their greeting will be as Allah says in the Quran in Surat Al-Hijr:
"Enter you here in peace and security. And we shall remove from their hearts any lurking sense of injury: they will be brothers joyfully facing each other on thrones of dignity. There, no sense of fatigue shall touch them, nor shall they ever be asked to leave" (S.15 V.46-48)
O Muslims, one of the graces and favors granted by Allah to this nation is that He made it an integrated community, whose people share the belief in Allah and build their relations with one another based on believing in Allah and loving one another for His sake. Allah freed the hearts of the Muslim nation from hatred and envy. When a Muslim sees that a favor is bestowed upon his brother Muslim, he becomes happy, feels that Allah is Most Gracious and that all His worshippers are needy and poor in comparison to Him, and remembers the saying of the Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam): "O Allah, all favors on me or any of Your creatures are Yours with no other besides You. All praise and thanks be to You. "
Whenever a Muslim sees any of Allah's creations (mankind) afflicted with harm, he pities them and hopes that Allah will relieve such distress and forgive their sins. Hence, a Muslim lives with a glowing heart, content with Allah and his life. His soul is free from the impulses of black envy. If one's heart is full of hatred and envy towards others, this is a severe illness. Faith quickly leaves an impure heart just like water leaks from a damaged vessel.
Islam pays great attention to the condition of hearts. Black hearts corrupt good deeds and do away with their merits. As for pure hearts, Allah blesses their deeds even if they are small and He grants them goodness. Allah described the Muslims saying, as in the Quran in Surat Al-Hashr:
"And those who came after them say: Our Lord! Forgive us, and our brethren who came before us into the Faith, and leave not, in our hearts, rancor (or sense of injury) against those who have believed. Our Lord! Thou art indeed Full of Kindness, Most Merciful" (S.59 V.10)
From this standpoint comes the severe attack on one of the vices and illnesses of the heart which is envy. Islam totally prohibits it. Allah ordered His Messenger to seek refuge against the evils of the envious people. Envy is just like a flaming fire in the envious person's heart. He himself, as well as other people, are harmed because of it. An envious person wishes that the favors bestowed upon other people would no longer exist and that such favors would become his. Such a person is just like an epidemic, against whose ill affects society should be warned. A person can never trust such envious people especially since the Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam) said: "Belief and envy will never exist together in a worshipper's heart."
Abu Hurairah reported that the Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam) said: "Beware of suspicion. Suspicion is the most untrue speech. Do not spy and do not eavesdrop. Do not compete with each other, do not envy each other, do not hate each other, and do not shun each other. Be slaves of Allah, brothers."
The Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam) also warned against it and showed its effect on one's good deeds which go in vain, as he said: "Beware of envy, because it devours good deeds just like a fire consumes wood."
O Muslims, people are still good so long as they do not envy each other. Once they allow it to happen, they will corrupt the relationships between each other and will be doomed to loss. Envy erases all taints of goodness from their hearts. Envious people buy the Hellfire that will burn them and their money. Envy will not let them sleep and will always keep them in a state of fear and worry. Whenever they see Allah's favors granted to their Muslim brothers, they become very sad and troubles overwhelm them. They may even feel discontent with the decree of Allah. They spend day and night without food or rest their hearts being eaten by grief.
O Muslims, among the signs of goodness and happiness in our society is that we should be free from envy and hatred of one another. People are created for the purpose of living together. No one likes any other person to be superior to him. Almost no one escapes such envy except those confident in Allah and content with His decrees. If we want to escape envy, we should know the reasons for it so that we can completely eliminate it and protect ourselves from it.
An envious person may be motivated by enmity towards others, arrogance, pride or a disposition to show off. In the Holy Qur'an, Allah mentioned some people who envied the Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam) and wished the Qur'an to be revealed to persons other than him. Regarding this Allah says in Surat Az- Zukhruf:
"Also, they say: Why is not his Qur'an sent down to some leading man in either of the two (chief) cities?" (S.43 V.31)
The Jews knew that the Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam) was telling the truth, but they did not believe in him out of envy. Envy, when it occurs, almost always takes place among counterparts, relatives or people of similar characteristics. Therefore, a tradesman might envy another tradesman just like himself and a craftsman might envy another person who has the very same craft.
Islam teaches a procedure that eliminates such envy and removes it from people's hearts. Islamic teachings purify hearts and souls of their illnesses. A Muslim should know that envy is harmful to the envious person himself whether in this worldly life or in the Hereafter. An envied person is never harmed because of it. Blessings and favors will never go away because of one's envy. Why does he torment and even kill himself with such envy? An envious person is just like one who throws a stone at his brother in order to murder him. Yet, the stone does not hit its target except if Allah wills, and instead is returned to the envious person and hits his eyes, chest or soul. He is just like a person who sets a great flaming fire, but the envied person escapes it while the envious person burns himself in its flames.
O Muslims, Islam checks people's souls and hearts in order to clean them from the filth of envy and bitter rancor. It makes them full of benevolent feelings towards people and life. Islam checks these hearts daily and weekly. When souls are molded by Islamic morals and proprieties, they are cleansed of defects and shortcomings until the believers' hearts are free from the least taint of envy or hatred. The Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam) pointed out that on each day a person harbors envy, his prayers are not accepted. Prayers are accepted only when they are accompanied by hearts free from any evil towards other people. He said: "There are three people whose prayer will not be lifted over their heads (i.e. accepted by Allah): a man who leads people in congregational prayer while they hate him, a woman who sleeps while her husband is angry with her and two envious brothers." The test is also made every week, as the Prophet (Salla Allahu Alaihi Wa Sallam) said: "Deeds are shown to Allah on Monday and Thursday. Every Muslim slave who does not associate anything with Allah is forgiven except for the man who has enmity between him and his brother. It is said, “Leave these two until they have made reconciliation.”
Always remember that all favors and blessings such as money, prestige, knowledge, health or a good reputation are from Allah. It is not permissible for any of His creatures to restrict, because these blessings and bounties have been ordained by Allah. We should not also wish for the removal of such favors and always remember that envy is a reason for suffering and disbelief as Allah says in the Quran in Surat Al-Baqarah, An-Nisa’and Al-Falaq:
"Quite a number of the People of the Book wish they could turn you (people) back to infidelity after you have believed. From selfish envy, after the Truth has become manifest unto them…" (S.2 V.109)
"Or do they envy mankind for what Allah has given them of his Bounty? but we had already given the people of Abraham the book and wisdom, and conferred upon them a great kingdom" (S.4 V.54)
"Say: I seek refuge with the Lord of the Dawn,””From the mischief of created things; “”From the mischief of Darkness as it overspreads;””From the mischief of those who practice Secret Arts; And “”from the mischief of the envious one as he practices envy" (S.113 V.1—4)
O Allah ! Give us affluence with Your Grace. untill we don’t need favor from any one.
O Allah ! Guide us to the right path.
O Allah ! Strengthen our Iman
O Allah ! Accept us for spreading Islam
O Allah ! Guide us to the right path.
O Allah ! Strengthen our Iman
O Allah ! Accept us for spreading Islam in Japan and all over the world
O Allah ! Give us Taufiq and strength to serve Islam and Muslims
O Allah ! Give shifa(cure) to all who are sick
O Allah ! Provide Halal Rizq to all Muslims in Japan and all over the world
O Allah ! Give Barakah and HalalRizk on our business.
O Allah ! May Grant peace and safety for Musmims in Japan and all over the world Ya Rabbil Aalameen
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