23/10/2010
Emailイスラーム講座
Lesson31
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
 アッサラームアライクム。イスラミックセンターからのEmailイスラーム講座の第31回のレッスンをお届けいたします。


イスラームは信者たちに、いかなる状況においても平安と慈悲を守るように気をつける義務を命令付けています。それゆえ全ての後継カリフたちとその仲間たちは、慈悲と平安の高貴なる道に気を配っていたのです。

初代カリフのアブー・バクル様(彼を嘉みたまえ)はウサーマ様(彼を嘉みたまえ)に次のように命じられました。

「人を騙してはならず、契約を破棄してはならず、遺体を切断してはならない。子供、老人そして女性を殺してはならない。ナツメヤシの木を切ったり燃やしたりしてはならず、他の果実のなる木も同様である。羊、牛、ラクダを食用以外の目的で殺してはならない。あなたは修道士らに出くわすであろうが、彼らと彼らのやっている事から離れなさい。」

善行は、人々と社会にとって有益な行為であり、平安と平穏の確立に導く行為もまた有益です。この概念は、良い意図で崇拝行為を捧げることや財を施すことだけでなく、他人に対し微笑み、温かく接すること、友情関係を築き、優しい言葉で人々を喜ばせること、挨拶を交わすこと、愛情のこもった会話をするということです。これらの行為は、この世界の平安と尊厳に私たち全てを導くのです。

聖クルアーンは、全ての社会と国際関係における基盤として、平和と和解を強調します。聖クルアーンにおいて天国は平安の場所であると言及しています。至高なるアッラーの99の御名のうちのひとつは、「サラーム」(平安)です。

歴史を通しても、ムスリムは異なる地域の至る所で、平和と平穏を確立するために、あらゆる努力をしてきました。ムスリムの総合的な取り組みは、平和維持を支援し続け、平穏と信頼に満ちた環境を拡大し、平和的に他人と共存するために愛情と思いやり、そして慈悲に溢れた文明を構築し続けています。

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