サウム(断食)

イスラミックセンター編著


九、未明の食事


夜の明けないうちに、もう一度、食事をするのが普通ですが、その時にも「ビスミッ・ラーヒッ・ラフマーニル・ラヒーム」とアッラーのみ名を唱えて食事を始めます。



この食事は、東の空が白みはじめる暁の時刻より、二十分前に終了しなければなりません。つまり、日の出の時刻より、約一時間四十分前までに食べ終ることになります。



この食事は、スフールと呼ばれ、何を食べても良いことになっていますが、ふつう、あまり塩のきいたものや、強く味つけしたものを避け、たんぱく質を多く含んだ食物が昼間のエネルギーを保つのに良いと思われます。



夜明け前の食事(スフール)が終ったら、この日も一日断食をやり抜くという自分の意思を表明します。



たとえば、「おお、アッラー、主のみ名にしたがい、今日も一日断食を行ないます。主の恵みを賜りますように。」と唱えます。



もしその人が望むなら、食事をしてから暁(東の空の白み始める夜明け)までの時間を、クルアーンや何か他のイスラームの書を読んですごすのもよいことです。



東の空が白み始めたら太陽の出る前にファジュル(暁の礼拝)をアッラーにささげます。







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