第3章預言
 我々がいままで論じてきたことは次の三つに要約することができる。

1、人間の正しい道は神に従順な生活をすることである。神に従い神を知り神を信ずる生活をするためには次のことが絶対に必要である。即ち神と神の真性、神の喜ばれることと厭われること、神の選ぴ給う道及ぴ神の審判の日を知ること。これ等を知ることが根本であり真実であることを固く信ずること。これがイスラームである。

2、次に神は親切にも人間に個人の努力だけでこの知識を得るという困難な仕事を免れさせ給うた。神は人間にこの困難な試練を課せられなかった。神はこの知識を人類の中から選ぱれた予言者に啓示し給い、神の意志を人類に伝え人間に正しい道を示すように予言者に命じ給うた。このことは人間を恐ろしい不幸から救った。

3、最後に、一般人の義務は預言者を認めることである。その預言者が神の本当の預言者であることを確めてから、預言者とその教えを信じ預言者に心から従いその足跡を辿ることである。これが救済への道である。

この章では我々は預言者の性質と歴史及びその他の特質を論じよう。

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