宗教法人イスラミックセンター・ジャパン編

聖クルアーンとハディース
(コーランとハディース)


二、スンナとハディースの重要性
 偉大な人物が死んだとき、その人の生き方や事業について、知りたいと思うのが一般感情であろう。このため生前つき合いのあった家族や親戚、友人、共同経営者、知人、あるいは遠くから一度見ただけと云うような人でさえ、故人に関して何らかの報告をするものである。預言者ムハムンドの場合、かれの言動を報告することは、人びとの興味を満足させたり歴史的記録を残すためだけでなく、次の世代のイスラーム教徒の宗教実践のための法的根拠として必要であった。ムスリム(イスラーム教徒)にとって従うべき模範であり、人ぴとの間の審判者、又神の勧告の解説者としての預言者の立場は、クルアーンの各節に明らかにされている。

 まことにアッラーのみ使いには、アッラーと終末の日を切望し、アッラーを多く唱念する者にとり、立派な模範がある。(聖クルアーン 三三章二一節)
 み使いに従う者は、まさにアルラーに従う者である。(聖クルアーン 四章八十節)
 み使いは正義を人ぴとに命じ、邪悪をかれらに禁ずる、また一切のよい清いものを合法となし、悪い汚れたものを禁戒とする。(聖クルアーン 七章一五七節)
 われがなんじにこの訓戒を下したのは、人ぴとに対して下されたものを、なんじに解明させるためである、かれらはおそらく反省するであろう。(聖クルアーン ー六章四四節)

 このようにまず第一にクルアーンが、そして次にスンナが、イスラーム法(シャリーア)の基本であることが明らかとなる。このことは預言者の教友たち、すべてのイスラーム法学者、そしてそれらの後継者であるすべてのムスリム(イスラーム教徒)世代が確認している。


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